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「あけましておめでとうございます…合掌  2007年 1月6日


明けましておめでとうございます。

今年も昴の木といたしまして、私達のでき得る限りの役割に全力で諦めることなく取り組んで参りたいと思います。皆様におかれましても家族という単位を基本とされ、ファミリーが更なる調和というステージにシフトされつつ、私達と共に歩を進めて頂ければこれ程心強く観じられることはありません。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、本日昴の木に「入ってくる場所を間違えたの?」と思うくらい少し、いえかなりビクビクされた美少年が入って来られました。
お聞きすると最近、来られるようになられたお客様の息子さんでした。
その優しい振動波は「この現実で生きていかれるのが大変だろうなぁ…」と思わせるに十分過ぎるほどでした。用を済ませ、そそくさと帰ろうとするその16才の彼を半ば強引に引きとめお茶とお菓子を召し上がって頂こうとお出ししました。お出しした後、奥で用があった私が事務所と店内をしきっているすき間から、彼をふと見やるとその出された和菓子を頂く前に静かに手を合わせ合掌されていました。「ハッ」と息を飲む、その16才の少年の美しい姿に私は完璧な調和を観じたのです。
日本人が手を合わせる姿の美を私は高校時代に感じ、その美しさを友人に語っていた遠い記憶が蘇りました。

歳を重ね、ボディも意識もおそらくは変容したであろう私の目の前で静かに手を合わせる、生まれ落ち16年の歳月を経た少年。
私の遠い記憶を超え、時空元を越えて来た少年だった私が、その少年に観た「美」は今の私の中の少年が静かに微笑んでいるようで…。
手を合わせる姿…その美しさ…歳月とも経験を経た人間とも違う完璧な調和。
今の私はうつむきながら、その姿のまぶしさを観じていたのです



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